中学までは英単語を覚えることで、長文を読みこなすこともできるが、高校になると単語を覚えているだけでは、英文の内容を捉えることはできない。英文の構造が複雑になるからという理由もあるが、最大の原因は英単語は多義語だからだ。多義語とは意味が複数あるということ。例えば、日本語の「駅」には「駅」という意味しかないが、英語の"station"には、私のお気に入りの英和辞書「アドバンスト・フェイバリット英和辞典」を見てみると、「駅」以外に「署」「放送局」「基地」「部署」「三角点」などの意味が掲載されている。だから、次の英文の場合、
The police came and took him to the station.
「警察が来て彼を駅へ連れて行った。」とも考えられるし「警察が来て彼を署に連れて行った。」とも考えられる。前後関係でどちらの意味になるか判断するしかないのである。ここが、英語の曖昧さであり、日本人が英語を難しく感じるところである。今から高校生になる人にはこのことを念頭において英語学習に取り組んでほしい。
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