日本語と英語の決定的な違いは、日本語の単語には原則意味は一つしかないのに対して、英語の単語は多義語だということだ。単語の意味を意味を一つに固定していては、読解は困難になる。例えば、接続詞の as 。これは我々日本人にはなかなかの理解しがたい単語である。以下の例を見てみてほしい。
As I was walking down the street, I met a friend of mine.
As we went up, the air got colder.
As I was late, I took a taxi.
Late as it was, I decided to visit her.
Do as I told you the other day.
This summer has been cool as compared with last year's.
as にはいろいろな訳語があてはまるのがわかると思う。なので、日本人は「時」「比例」「理由」「譲歩」「様態」「限定」などに分類して解釈している。しかしネイティブは as にそれほど重きは置いていないと思われる。特に文頭に as が来た場合、それがどの意味なのかはそれ以降を読んだり、聞いたりしないと判定できない。したがって、彼らは as をただ単に接続詞としてしかとらえていないように思われる。いちいち as の意味までは考えていないのだ。その証拠に as は会話では聞き取れないことが多い。
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